ヒドラの駆除方法に関して簡単にまとめておきました。
効果の見られなかった方法
1.水温をあげる。35℃まで試験しましたが顕著な効果は得られず根絶は不可能と見られました。
2.硬度をあげる。GH30の飼育水を用いてそのなかに数日間浸して見ましたが一切の効果は得られませんでした。
3.魚を用いる。餌があれば見向きもしません。また、仮に食べた場合でも根絶には至りません。
効果の得られた方法
1.飼育水に食塩を添加し0.6パーセントの食塩水を用いる。24時間以内にすべての駆除を確認。再度発生は認められず。但し、フィルターの掃除や水換えを怠った状態で行うとエロモナスの発生しやすい環境となるため注意が必要。コイ科の小形魚に関しては隔離後の処置が進められる。
巻き貝やプラナリアの根絶も可能。但し水草には使用できない。
2.木酢を用いる。高濃度で行えば30分程度で全ての個体の駆除が可能。
PH3.9程度で30分でほとんどの場合根絶が可能。但し用いる水の硬度に依存する可能性が高い。
水草の処置にも有効ながら、長時間行うと水草もダメージを受ける。
薬剤の感受性にもよるが、飼育水槽への直接添加は魚が死亡するリスクが高い。
巻き貝は感受性が低く生き残る個体も多い。
水草単体に用いるのが賢明。
3.飼育水に硫酸銅を濃度0.3ppmまで添加する。食塩と同程度の効果が得られる。食塩を用いることができない場合に有効。
但し銅に対する感受性の高い生体には使用できない。シクリッドの場合はある程度耐える。
水草及び巻き貝にも使用不可能。
また、使用後に微生物層が崩れる為、免疫力の弱いに弱い稚魚や繊細な魚には要注意。可能な限り処置後に移動を勧める。
ざっくりまとめて以上のような結果になりました。
どの方法も一長一短となります。
状況に応じて組み合わせて使用することが無難と思われます。
今後も情報があれば試験していきます。