冬眠明けの金魚に見られる黒ずみに関して書いております。
画像が解りづらいですが、オランダの尾びれに黒ずみがあります。
この黒ずみに関しては、殆どの場合は外部寄生虫によって粘膜に対してある程度ダメージを受けたときに生じるイメージがあります。
過程としてはダメージを受けている段階ではなく回復傾向に進んでいるときに一度黒くなってしばらくすると元の色に戻ります。
一時的な免疫の働きによって色素沈着を起こしていると推測していますが、実際のところはよくわかりません。
上記のことから、この黒ずみが冬眠明けで出ている場合は恐らく何らかの外部寄生虫が飼育環境内に侵入しており、一時的に寄生したことになると思います。
しかしながら、冬季の低水温は外部寄生虫にも過酷なものになるのでその間体表から離脱した結果このような形で残ると考えられます。
これからの時期水温が上がるにつれて寄生虫も活動をはじめるので、黒ずみのでている場合は寄生虫の可能性を考慮した管理を心がけることをおすすめします。
大抵の場合は単生類が多いのですが、原虫の場合もあります。どちらにせよ体力の落ちている時期に蔓延してしまうとかなり厄介です。
以下トリートメントのやり方をざっくり書いております。
様子が怪しい、もしくは黒ずみのある個体が多い場合は、寄生虫を疑い飼育容器の丸洗いをして消毒をおすすめします。
飼育容器の丸洗いを行う際に、明らかに寄生虫の症状が見受けられる場合は食塩や食酢で一時薬浴をしておくと良いかと思います。
単生類の場合はトリクロルホンやアクリノールでの薬浴も有効です。
飼育容器の消毒はヨウ素系の消毒剤もしくは、クエン酸や食酢等でも効果はあると思います。
取りこぼしがあると厄介なので丸洗い後は0.5%の塩水浴で数日様子を見ると良いと思います。
市場で仕入れる魚が殆どなにかを持ってくるので、恐らく病気のついたまま越冬するものが多いと思われます。今の時期に新しく仕入れた魚も同様に処置しています。
参考に出来るものがあれば参考にしてください。
最後にいつもの経過報告です。
本日の死亡は5匹程度でした。
被害は減りましたが、水かえはもう少し早めに行うべきだったかもしれません。
前回の件で及び腰になっておりました。
泳ぐようにはなってきました。
未だ先は長いです。
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